5月24日当地へ赴任し、前任者からの引継ぎで無理やり参加させられた羅臼のチャリティ実行委員。私ははじめて歌謡ショーに手伝いとして参加。正直言ってこの手のショーは苦手だ。しかし、はじまるやそのパワーに圧倒されっぱなし。またお年寄りの喜ぶ姿にも感心した。民謡ははるか大陸からやってきたのだろう。どこか郷愁をさそう物がある。庄司恵子さんの語り、歌はまさに日本のソウル。写真の民謡の歌い手の名前は忘れたこの写真の女性も、素晴らしいパワーで歌う。年齢も若く民謡で生きて生きたいけど、それだけでは食べていけない。一応演歌歌手としてコロンビアからデビューしたそうだ。歌うごとに何かつぶやき、丁寧に深々とお辞儀をする姿が印象的だった。きっと自らは見に行くことはないけれど、彼女達のショーのことは二度と忘れない。

今日5月21日は息子の7回目の誕生日だった。「仕事で行けない」と妻を通して言っておいたが、息子が「これないのか」と逆に妻を通じて言ってきた。羅臼から釧路燗なので約三時間、当日時間休を取り早めに仕事を切り上げ、翌朝4時にでたら仕事に間に合う。息子の大切な誕生日、行かないわけには行かない。釧路には6時30分頃着き、妻の料理の用意を手伝っていた。今日は短い時間だけど息子とたくさん遊んでやろう。
そのとき職場からの電話、重大な問題が起きてしまった。交通事故だ。しかも発生から結構時間がたっている。処理担当の私には一番最後の連絡だ。その瞬間、息子の7回目の誕生日は終ってしまった。急に無口になった私に孫の誕生日を祝いにきた私の両親はそそくさに引き上げた。私は泊まる予定を切り上げ息子が寝ると同時に釧路を蹴飛ばした。
ケーキの蝋燭を吹き消すときに妻や娘が「happy birthday」を歌う。私は気もそぞろでとりあえず写真を撮った。羅臼に帰ってきて見て照れくさそうな息子の顔がちょっといとおしい。その時、彼に一番伝えたかった「生まれてきてくれてありがとう」を忘れたこ
とに気づいた。

最近、同じ職場の若いフライフィッシャーである工藤君と釣りで盛り上がっている。彼は根室出身でお兄さんも熱狂的なフライマンらしい。私はかつて抱いていた釣りへの情熱をかなり失ってしまったが、工藤君のように成長期にあるフライマンと色々話をしたり、釣りに行くことは新たな発見があり楽しいものだ。彼とは20歳も年が違うが、仕事以外にも音楽やその他の共通の話題があり、特に釣りに関する精神年齢はまったく同じといっていい。釣りの行き帰りも、魚の話か森羅万象、精神世界の話となかなか話題の尽きることはない。羅臼の職場では稀有な存在だ。我々鱒釣師のアイドルがこの魚だ。虹鱒、英名レインボウ・トラウト。外来種だが生態として、50センチを超えて大きくなっても水生昆虫を食べるところが、疑似餌として毛針釣り愛好家には最適な魚だ。針にかかるとジャンプする、素晴らしいファイター。この魚も50センチを超えていた。ただし最近は急速に環境が悪化しつつ、なかなかお目にかかれなくなった。虹鱒は羅臼には生息していない。近々に工藤君と羅臼以外の川に釣りに行く約束をしている。

at: 2002/05/22(We

札幌で総会があった。久々に車で行くこととする。ナビにホテルをセットしたら羅臼からと544kmと予定走行距離がでる。それでも7時間くらいで着くことができた。1時からの総会中ほとんど寝てしまう。あとから「前の役員席から丸見え」と注意されるが後の祭り・・。本当に知らない間に寝てしまっていた。夜交流会があり、途中、釧路から一緒車に乗ってきた奴と痛飲する。彼は小学校からの同級生で、小中学校でアイスホッケーも一緒にやってきた。一次回がハネて二人で居酒屋に行く。メニューにウニとあったので、思わず注文すると、それは羅臼で食べるものとは、
まったくの別物だった。一口食べて二度と手が出なかった。
朝起きてホテルの窓から外を写す。8階の窓が黄砂のせいで汚れている。羅臼とは、すべてが異質なな風景。700キロ彼方の羅臼を想う。