今年は15年目 15回の知床シーカヤックツーリングに行ってきました。NHKで放映されたヒグマのイチコ親子に会うこともできました。ニセコのシーカヤックガイド新谷さんと2泊できたのも大きな収穫でした。ちなみに釧路にシーカヤックを愛するフリーダムな人が増えてくれるといいなと思っています。興味のあるかたは連絡をください。シーカヤックは年齢性別に関係なく楽しめます。登山に似ているかな〜oikos@oikos.net.in

その1 羆のイチコ遭遇編

環境映像ぽく・・・

出発前の様子です。

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知床遠征から数えて四週が過ぎた。しかし、その間いろいろな出来事があって漂白されたはずの魂は見事に世俗にまみれ腐敗を始めている。あの生きるために漕ぐという純粋な日々をとりかえしたいものだ。最近買った知床日誌を読むと秘境と呼ばれた知床半島、相泊、ウトロ間はアイヌの人達の生活の場であった。居なくなったのは使役やその他の目的で労働できるアイヌの男性、若い女性を連れ去ったからだと知る。それを訴えやめさせようとしたのが松浦武四郎と知る。私たちのゲレンデにもこういった歴史がある。野蛮なのは文明国で被害者は弱小であり少数。大切なのは正しく知ること。判断はそれからだ。

 写真は今回の遠征隊員達、ひとりはゴーヤチャンプルーを作り、ひとりは勉強をしている。

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シーカヤックでは濡らして良いものとだめなものを明確にしておかないと後で泣くことになる。濡らしていけない物の代表は食料、寝袋など。着替えようの衣類もそうだ。右上のものは防水のスタッフバッグだが完全なる防水ではない。左上のものはシリンダーと呼ばれる専門アイテムだが高い。一万円前半くらいだ。そこで、右下のジップロックが活躍する。安くて良いのだが信頼性にかける。ヘビーユースには耐えられない。二年前100円ショッブで見つけた氷を作ったり、水を運ぶ事ができるというバッグだ。ジップロックを大きくして、丈夫にしたものと考えて良い。最近はあまり見かけなくなつている。この手の物が必要な人は見つけたら買うことを勧める。

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予定が一日変わった。準備のため。大人三人分の二泊三日間プラス予備を含めた水と食料プラス酒(笑)。この他に衣類もある。これを三艇の分散して旅をする。商業手段のなかった時代に遡る。そして古の人々に思いを馳せる。そうすると現代社会の自分の暮らしに違和感を感じる。
 11回目の今回はGOPROで撮影をするのとモンベルのソフトクーラーでビールを冷やし、キンキンに冷えたビールを岬で飲む事と、シーカヤックを始めたばかりの女性と息子がシングルで知床を廻るのが目新しいこと。

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モンベルショップで買ったソフトクーラーバッグ。容量は10リッター。性能は?1日凍らせた水を朝クーラーバッグに入れて仕事に出た。半日は相当気温の上がった車に放置。半日は職場の中に持ち込んでも解けたのは三割程度。科学的な根拠は不明だが時間をかけて凍結させた氷は解けにくいらしい。知床で冷たいビールを飲むために準備している。最高の贅沢のために。

 

 

 

 

 

 

 

シーカヤックの歴史は9000年に遡る。言い換えると9000年間ほとんど姿を変えていない。ここにあるのは今から100年ほど前まで使われていたアリュート族のカヤック、ロシア名でバイダルカを当時の製法で再現した物だ。製作者はhttp://www.outrider.co.jp/indian/

 

 

 

 

 

 

 

本来海獣の皮で覆われるべき船体はキャンバスに防水処理をする。アリューシャンには木が少なく、北米大陸から漂着する流木を使ったらしい。船体を構成する部材は紐で結ばれ接合部分にはクジラの骨同士が当たるようにいれたという。この特徴的なナローパドルも木材から出来ている。風の強い海域で肩への負担を少なく漕ぐための独特な形状だ。タンデムのバイダルカ長距離や狩りや漁に使われた。彼らが絶滅に瀕する要因の一つとなったロシアによるアリュートの発見、ラッコの毛皮に目をつけられて使役されたこと、アラスカ半島を含むアリューシャン列島のアメリカへの売却、太平洋戦争勃発となり、アッツ、キスカが日本が占領したことにより米国、日本が住民を保護の名のもとに自国に連れ帰り彼らの生活は失われた。9000年の歴史はここ100年ほど消滅した。

座席部にはシートはない。スノコ状のものがあるだけ。シンプルだ。

 

タンデム艇の前から後ろまで通りぬけを試みた女性。前と後ろは繋がっている。

 

知床エクスペディションのシーカヤックシンポジウム御一行様。全国から集まった。

 

知床スタイルのタープの張り方。私はパドルをこのようには使えない(笑)

これだけのカヤックが並ぶのは壮観。村の出現といってもいい。

 

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日曜日、カヤックに乗りたいというKさんを連れて屈斜路湖に向かった。シーカヤックは海で乗ることが目的の艇だ。しかし、いきなり海の過酷な条件で漕ぐよりも湖で楽しむことから入った方が良い。今回のカヤックはいつもより様相が違っていた。私はどちらかというと目的地を決めたら漕ぎ、ひたすら漕ぎ露天風呂に入り帰ってくる。しかし、今回一緒に行ったKさんのコミュニケーション能力を見て人生は旅であるというメタファーを改めて思い知った。五時間ほどカヤッキングが小旅行に昇華した。どこからきましたか?遠いところからありがとうございます。一番良かったところは?こちらは何度目ですか?こんな単純な問いで様々の人からたくさんの事を訊けた。一瞬の触れ合い、コレが旅の醍醐味である。北海道にやってくる旅人の多くは、団体で観光ホテルに泊まりたくて来るのではない。北海道の自然に魅せられ、自分の一番好きな方法で旅をしている。そんな事が改めてわかった。追伸、今回久々に釣りをする。トローリングをした。ドジャーをつけてプラグを引く。チップとニジマスが釣れた。

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10日日曜日、羅臼で登山とカヤックガイドを営む佐々木泰幹さんが屈斜路湖でパドル講習をするというのでお邪魔した。私は新艇テルクワの初乗り。参加者は羅臼診療所の医師、ウトロと羅臼の環境省アクティブレンジャー各1名(女性)そしてまんさんこと羅臼町役場の渡辺さん。講習内容はカヤックの初歩的なこと。楽しく遊んできた。最後は雷鳴の轟く和琴半島を往復して終わり。8月はみんなで知床遠征に出ることを決めて屈斜路湖を後にした。さて、テルクワの印象は軽いので漕ぎ出しが楽、すぐにトップスピードに達する。幅のわりにコックビッドが広い。シートが良いので腰足がぜんぜん痛くならない。直進性がいい。復元力も高い。退職後はこれに荷物を積んで北海道一周の残りの部分をやろう!網走から反時計まわりで釧路まで、ライフワークとして。

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釧路にカヤッカーってどのくらいいるのだろう。シーカヤックを積んで走る車をほとんど見たことがない。私のカヤック仲間は羅臼にいるくらい。あとはRON少年らいか。釧路近郊の海もなかなか捨てたものではなく、シーカヤックの故郷、アリューシャン列島とは太平洋でつながっているし、風景も道東と似ている。クラブをつくるつもりはないが喜び分かちあえる仲間がいたらいい。探すしかないか~ デッキの上でカヤックを眺めなら。

新しいカヤックがやってきた。ペンギンとテルクワ。デッキの上はさながら艇庫の様相を呈している。しかし、二艇とも軽い。感動的に軽い。パフィンとチヌークは安定性抜群だが重さでめげる。車に積むのもひと仕事。しかし、新二挺は軽い。ひとりで楽勝で運べる。

デッキも作ってから5年が経った。やはりあると便利だ。

程度はそれなりのペンギン。テルクワは底も綺麗だし、コックピットが快適そうだ。さて、進水式は6月の第二週となりそう。RON少年と千代の浦で遊ぼうと思う。湖へ行くという手もあるが・・・